窓に激しく打ちつける雨、6月。
天気がいいと遠くに山並みが見える。
そんな家の窓からの景色も今日は厚い雲がべったり張り付いている。
お気に入りの本を広げ、たまに淹れた珈琲を飲む。
聞こえるのは雨の音だけ。
時折やらなくてはならないことややりたいことが頭によぎるが、意識して行動に移さないように我慢する。この時間をなるべく長く浸れるように。
私はそれほど集中力がないので本を読んでいてもあるっていど時間がたったら一度閉じてしまう。そして、ボーと窓の景色を眺める。
厚い雲が左から右へとゆっくり流れている。たまに白鷺が飛んでいるのが見える。羽を広げた状態はなかなかな大きさだ。目的があるのか大きさの割に早い速度で飛んでいく。雨の中を。
一息つくとまた本を開く。
聞こえるのは雨の音だけ。
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